私が冷蔵庫なし生活をやめた理由は、以下の通りです。
- ストレスたまるし太ったから
- 自炊を頑張りたいと思ったから
下の2つに当てはまる場合、冷蔵庫なし生活は難しいかもしれません。
- どちらかといえば食いしん坊
- 自炊したいけど自炊スキルが低い
私が冷蔵庫なし生活を始めた理由は
- 節約・節電のため
- 所有物を少なくしたかったから
あと1つは、稲垣えみ子さんの『寂しい生活』を読んで、おもしろそうだ思ったからです。
今は冷蔵庫を使ってますが、冷蔵庫なし生活で多くのことを学べました
冷蔵庫なし生活をしていた時のこと
私が10か月間(2021年8月〜2022年5月)、冷蔵庫なしでどのように過ごしていたか、書き出してみました。
- 買い出しは週に1度
- 主に買っていたもの
- 主に食べていたもの
- 食品の保存方法(卵、野菜、ご飯)
それでは、1つずつ解説します。
買い出しは週に1度
農家で働いていたこともあり、農薬などを使用された野菜や果物を買うのは何となく気が進まないので、週に1度、自然食品店(やや遠い)へ買い出しに行っています。
とはいえ、外食や人と食べる時は、金銭的にも精神的にもしんどくなるので、添加物なども気にしすぎないようにしていますが。
宅配野菜は段ボールやプラスチック包装がたくさん出るのでやめました
冷蔵庫を持った今も、買い出しの頻度は変わりませんが、買えるものが増えました。
たとえば、納豆や豆腐、肉や魚、それに傷みやすい野菜など。
一方、冷蔵庫なし生活をしていた時は、常温で日持ちしそうなものを1つ1つ調べながら、慎重に選んで買っていました。
頻繁に買い出しに行ける場合は、そこまで慎重に選ぶ必要はありません
主に買っていたもの
米、野菜、果物、卵、梅干し、乾物。
砂糖、塩、酢、醤油、味噌、みりん、油です。
あとは常温で売られているものを参考にするといいと思います
「開封後要冷蔵」にご注意ください
すぐに食べる場合や10℃を下回る冬は、要冷蔵のものも買っていました。
主に食べていたもの

冷蔵庫なし、かつ週に1度の買い出しで、食いしん坊の私の心まで満たす料理をつくるのは難しいと思いました。
私がよく食べていた献立は、以下の通りです。
- 白米
- 季節の野菜入り味噌汁
- たまご(卵かけご飯、目玉焼き、ゆでたまご)
ちなみに1日1〜2食でしたが、白米でお腹を満たしていたため、それが体重や体脂肪を増やした一因ではないかと睨んでいます。
ちなみに上の写真のおにぎりは2つで1合です
しかし、これが白米ではなく玄米だったら、話がちがっていたかもしれません。
なぜなら、玄米をたくさん食べるのは容易ではないからです
食品の保存方法
下の3つの保存方法について、紹介します。
- 卵
- 野菜
- ご飯
卵
常温で売られているものしか試したことはありませんが、卵は常温でも保存できます。
とはいえ、夏場の日が経ったものは加熱して食べるようにしていました
冷蔵庫を持った今も、夏以外は常温で保存しています。
野菜
野菜は、傷みやすいものから優先的に食べ進めていました。

あとはザルの上にのせて干したり、今はもうやめてしまいましたが、ぬか漬けにしたり。
傷みやすいものでも、ぬか床に入れておけば、酸味や塩味は強くなるけれど、かなりもちます。
ご飯

炊いたご飯は、おひつへ。
春秋冬はだいたい3日で食べ切り、夏は梅干しを入れて炊き、2日で食べ切るようにしていました。
おひつのご飯は実によくもった。どんどん乾燥するからだ。まったく予想以上であった。図に乗って1週間放置したらカチカチになった。なるほど、昔の侍が戦に持参したという「干し飯」とはこれだったか!
引用:稲垣えみ子『寂しい生活』
冷蔵庫を持った今も、ご飯はおひつに入れています。
冷蔵庫なし生活をやめた理由
冒頭でも述べましたが、私が冷蔵庫なし生活をやめた理由は2つあります。
- ストレスたまるし太ったから
- 自炊を頑張りたいと思ったから
以下、それぞれの詳細です。
ストレスたまるし太ったから
食品の鮮度とのたたかい
いくら食品の状態に注意を払っていても、冷蔵庫なしで管理するのは難しいと思いました。
特に夏は。
今までオクラやパプリカを傷ませ、レタスを溶かしたことがあります。
私は食べものをムダにするのが、とても苦痛なのですが、それをダメにしてしまった時のショックたるや
野菜をダメにしてしまった経験から、冷蔵庫を買う決意をしました
料理後のものでも、冬を除いて、翌日に持ち越すのは一か八かなところがあるので、1度つくったものは無理をしてでも、その日のうちに食べきるようにしていました。
味気ない食卓から外食へ
料理の経験値が高い人ならまだしも、今までろくに料理をしてこなかった私が、常温で日持ちしそうな限られた食材で料理をするなんて、ハードモードすぎました。
おまけに私は食いしん坊です
おいしいものを食べるのが好きで、食べるために生きているところもあるので、自分でつくったものに満足できず、次第に外食が増えていったのでした。
自炊を頑張りたいと思ったから
冷蔵庫なし生活をやめた理由の2つ目は、自炊を頑張りたいと思ったからです。
ある時、自分で食べたいものをつくれるスキルを身につけたら最強なことに気づきました。
それに自分でつくった方が、食費をコントロールできると思います
たしかに、冷蔵庫なし生活は
- 静か
- 場所を取らない
- 節約・節電になる
- 故障や処分の心配がいらない
と軽やかな生活ではありましたが、以上の理由から、私は冷蔵庫なし生活をやめました。
どんな冷蔵庫を買ったか
冷蔵庫を買うにあたって、どんな冷蔵庫がほしいか、まずは条件を紙に書き出しました。
私の場合は、こんな感じです。
- 静音
- 省エネ
- 冷凍庫はなくていい
- シンプルなデザイン
- できれば自分で運べるサイズ
ネットでさがすのもいいですが、実物を見てから買うのもおすすめです。
納得のいくものを買った方が、より大切に使えて長持ちすると思います
ちなみに筆者は立方体に近い、1ドア小型の冷蔵庫を購入したのですが
- 庫内の様子
- ドアポケットの強度
- 強弱つまみのまわしやすさ
など実際に見て触り、他のものと比べることによって、より自分に合ったものを買えたと思いました。

しかし運転音に関しては、●dB(デシベル)と書かれていても、実際に使ってみたら
思ったよりうるさいし、眠りに落ちる瞬間に音がし始めるとムッとする
と思ったので、そこは賭けになるかもしれませんが、寝る場所の近くに置かない場合は、そんなに気にしなくていいと思います。
数か月たった今はもう慣れました

庫内に何が入っているか、瞬時に把握できるサイズなので、今のところ食品をダメにしてしまったことはありません。
冷蔵庫を使うにあたって決めたこと
本当は冷蔵庫なし生活を続けたい気持ちもあり、しぶしぶ冷蔵庫を購入したという状況だったので、何も考えずに冷蔵庫を使うのではなく、ルールをもうけて使うことにしました。
私が自分に課したルールは、次の2つです。
- 庫内を冷やしすぎない
- 冬は使わない
庫内を冷やしすぎない
冷蔵庫なし生活を10か月ほどしてみて、早めに食べきるようにすれば、キンキンに冷やす必要はないことが分かったので、庫内の温度を弱めに設定しています。
具体的には1から6まである目盛りのうち、夏は2で春秋は1です
それで今のところ問題ありません。
冬は使わない
ろくに暖房を使わない我が家は、冬になると10℃以下になるため、家自体が冷蔵庫になります。
したがって、冬は冷蔵庫いらずです
また冬だけでなく、何日か家をあける場合も、庫内を空にして電源を切り、コンセントを抜いておくことにしました。
冷蔵庫なし生活をやめた結果
私が冷蔵庫を使うようになって、分かったことを書き出してみました。
- 電気代は+200円くらい
- 葉物が黄色くなりにくい
- コーヒー豆乳が家で飲める
それでは、1つずつ解説します。
電気代は+200円くらい
冷蔵庫を使い始める前に、私が使っていた電気製品は
- 照明
- Wi-Fi
- スマホ
- パソコン
- ドライヤー
で、東京電力の15A(基本料金429円)を契約しており、それで電気代は月500円台でした。
冷蔵庫を使い始めたら、600〜700円台になったので、冷蔵庫単体の電気代は月100〜200円ほどです。
葉物が黄色くなりにくい
冷蔵庫あり生活になって嬉しかったことは2つあって、そのうちの1つは、葉物が黄色くなりにくいことです。
野菜の中でも足がはやい葉物は、1週間後の買い出しまでに少しずつ食べたくても、どんどん黄色くなってしまうので、後半は葉物不足に。
しかし葉物を冷蔵庫に入れるようになってからは、明らかに黄色くなっていくペースが遅くなったので、少量ずつ長く食べられるようになりました。
葉物の割とすぐに火が通りやすいところが好きです
また、料理したものを、その日中に完食しなくてよくなったことも嬉しい!
週1だった買い出しも、10日に1度に減らせるかもしれません。
コーヒー豆乳が家で飲める
インスタントコーヒーをお湯で溶かして、豆乳を少し加えて飲むのが好きな筆者です。


冷蔵庫購入後、はじめて大容量の豆乳を買いに行った時の感動たるや……。
とにかく買える食品が増えたので「外食しようかな」と思っても「自分でつくってみよう」と方向転換できるようになり、外食の頻度が減って、食費を下げられつつあります。
今の目標は、食費を月2万円以下にすること。
さらなる目標は、1万円以下にすることです。
おわりに:冷蔵庫なし生活をあきめたわけじゃない
冷蔵庫を使い始めたとはいえ、1度冷蔵庫なし生活を経由しているので、冷蔵庫のありがたみがよく分かりました。
文明の利器をかしこく使いつつ、保存食などを学び、また冷蔵庫なし生活に挑戦したいと思います
以下、冷蔵庫なし生活のプロ・稲垣えみ子さんの本です。