一人暮らしを始めると同時に、洗濯機なし生活を開始。
手洗い洗濯を1年以上やってみて、得たコツをまとめます。
洗濯機を持たなかった理由
筆者が洗濯機を所有しなかった理由は、以下の通りです。
- 節約のため
- 逆に仕事が増える
- 故障や処分を考えると気が重い
- 自分1人で引っ越しできなくなる
それでは1つずつ解説します。
節約のため
洗濯機を所有しなければ、洗濯機にかかるお金や電気代がかかりません。
それに多くの洗濯機は、1度で100L前後もの水を使います。
一人暮らしで、衣類の数も少ない。
少量をこまめに洗濯したい筆者の場合、頻繁に洗濯機を使うのは勿体無いと思いました。
また、私は定職についていないため、時間と体力なら有り余っています
逆に仕事が増える
アウターなどの大物を手洗いするのは大変なので、その時は「洗濯機があったら……」と正直思います。
しかし、実家の洗濯機でシーツを洗ったら、洗濯後のそれに黒い海苔のようなものがたくさん付着していた時のことを同時に思い出します。
黒カビでした
よく考えたら洗濯機って、まめに掃除しないと、カビだらけになりそうな形をしています。
洗濯機を所有すると、洗濯槽やフィルターの手入れといった、新たな仕事が増えるのです!
それに洗濯機がなければ、そのぶん部屋を広く使えるし、床の掃除もしやすいのです。
故障や処分を考えると気が重い
家電は10年くらいで壊れるようにできているって聞くし、処分するのにお金がかかることもあります。
出典は忘れてしまったけれど、今もモノを買うときに必ず思い出す言葉があって、それは「所有と始末はセットで考えるべき」というもの。
始末が大変なものは、できるだけ家に入れないようにしています
自分1人で引っ越しできなくなる
2022年11月時点で私が所有しているものは、すべて自分1人で持ち運べるものなのですが、洗濯機を持って運ぶのはちょっと難しそう。
実家を出て一人暮らしを始めた時は、業者に頼ることなく、自分の車で3往復くらいして荷物を運び込みました。
所有物が少なければ、引っ越し費用が安く済みます
手洗い洗濯のメリット
手洗い洗濯の好きなところを書き出してみました。
- 簡単ですぐ終わる
- 節電や節水になる
- 好きなように洗える
- 場所を取らないしタライは頑丈
簡単ですぐ終わる
タライに洗濯物と洗剤を入れ、水を注ぎ、押したり揉んだりして洗う。
そうしたら水を何度か替えてすすぎ、洗濯物をしぼって干す。
実家で洗濯機を使っていた時は、洗濯が終わるまでに何十分もかかるので「洗濯は大変」と思い込んでいましたが、自分で手洗いするようになったら、思ったより簡単で短時間で終わることが分かりました。
節電や節水になる
手洗いなら、電気代はかからないし、いい運動にもなります。
また、使う水の量も自分でコントロールできるので、節水も可能です。
好きなように洗える
やさしく洗ったり、しっかり洗ったり、ピンポイントで洗ったりと、洗濯物によって洗い方をかえられるのは、手洗いならではの良さです。
文字通り「手加減」して洗えるので衣類が長持ちします
場所を取らないしタライは頑丈
タライなら、洗濯機よりずっと場所を取らないし、つくりもシンプルなので壊れにくい。
私が所有するタライはステンレス製なのですが、もしかしたら一生つかえるのでは? なんてワクワクしています。
手洗い洗濯のやり方
筆者は手洗い洗濯を夜に、入浴とセットで行っています。
入浴とセットで行うメリットは、ついでにお湯を使えることです。
お湯を使って洗浄力を高めています
筆者使用アイテム
私が使っているアイテムは、次の2つです。
- ステンレス製のタライ
- 洗剤
洗濯板は使ったことがなく、手でゴシゴシしていますが、特に問題はありません。
洗濯用のタライは、やや大きめがおすすめです。
30cmのものを使っているのですが、服を洗う時は小さいと感じています。
金属製のタライを使う場合は、置く場所によってメタルマークがついてしまうことがあるので、ご注意ください
後述しますが、洗剤は「ソネット」という液体洗剤を使用しています。

手洗い洗濯の方法
さて、筆者がいつも行っている手洗い洗濯の流れです。
- タライに諸々を入れる
- 自分を洗う(つけおき時間)
- 洗濯物を洗う
- 洗濯物をすすぐ
- 洗濯物をしぼって干す
1. タライに諸々を入れる
まず、タライに洗濯物と洗剤を入れ、お湯を注ぎます。
2. 自分を洗う(つけおき時間)
そうしたら、先に自分を洗います。
自分を洗っている間は、洗濯物のつけおき時間です。
3. 洗濯物を洗う
自分を洗い終わったら、今度は洗濯物を押したり揉んだりして洗います。
冬は手洗い中に体が冷えてしまうため、服を着てから「洗い」に入るのがおすすめです
4. 洗濯物をすすぐ
洗濯物を洗い終えたら、何度か水をかえて洗濯物をすすぎます。
節ガスのため、筆者は「洗い」のみお湯で「すすぎ」は水で行っています
5. 洗濯物をしぼって干す
水がだいたいクリアになるまですすいだら、洗濯物を手でしぼって干します。
洗濯物から水がたれてもいいように、夜の間は浴室に干し、朝になったら外に干しています
浴室に窓がある物件、おすすめです!
手洗い洗濯のコツ
手洗い生活を1年以上やってみて、出てきたのがニオイ問題。
- 洗剤
- すすぎ
- 干す場所
以上、3つの点から助言します。
洗剤
職場で二層式洗濯機を使ったことがあったのですが、合成洗剤を使ったからか、いくらすすいでも泡だらけ。
結局、泡がついたまま脱水したのですが、のちに「合成洗剤は洗浄力が高いけれど、その洗剤自体を落とすのに多くの水が必要となる」ことを知りました。
前述しましたが、2023年2月から筆者が使用しているのは「ソネット」という液体洗剤です。
以下の点に惹かれました。
- 有機ラベンダーの香り
- 使用後は生分解性し自然に還る
- 肌にやさしい
- 泡ぎれがいい
値段は少々お高めですが、一人暮らしなので減りが遅い(少しずつ使ってます)し、使用感が自分に合っています。
まずはお試しサイズの750mlがおすすめです。

ちなみに無香料タイプ(こちらは2Lが最少)もあります。

ソネットを使う前は「サンダーレッド」という粉石鹸を使っていたのですが、ニオイが合わなかったため、服を洗うのはやめました。
とはいえ、原材料が超シンプル(水と大豆油と苛性ソーダのみ)でコスパがいいため、手ぬぐいや下着など毎日洗うものには、こちらを使っています。
ちなみに食器洗いにも使えます。
手洗い洗濯をするようになったら、流れていく水にも思いを馳せられるようになりました
すすぎ
手洗い洗濯当初は、節水を意識してすすぎ1回で済ませていたのですが、すすぎ不足が洗濯物を不快なニオイにさせていたのかもしれません。
洗濯機のように脱水できない分、すすぎは気持ち多めにすることをおすすめします。
私は最近3〜4回、水を替えてすすぐようにしています
干す場所
すすぎ不足に加え、物干し竿を購入しないまま、手洗い洗濯かつ部屋干しを10か月ほど続けていました。
自分でも「ちょっとニオうかも」と次第に思うようになっていったのですが、梅雨に帰省した時、母に「どうしちゃったの!」とかなり驚かれてしまいました。
変なニオイがする服を着ていると、人に迷惑をかけるし、着ている自分の気分も下がります
以上の経験から、できるだけ晴れの日を狙って洗濯し、外干しすることを強くおすすめします。
長雨や冬の対策
洗濯物が乾きにくい、長雨や冬の対策を書き出してみました。
- 洗濯頻度を減らす
- 衣類の数を増やす
- 乾きやすいものを選ぶ
- コインランドリー等を利用する
洗濯頻度を減らす
一人暮らしとはいえ、自分の手で洗うので、洗濯物の量が多いと大変です。
したがって「1度着たら洗う」と思考停止するのではなく、服の状態を見たりニオイを嗅ぐなどして、洗うか洗わないかジャッジするようにしましょう。
冬ならトップスやボトムスは1週間くらい余裕で着られます
参考:稲垣えみ子「スーツケース不要! いつもの布バッグで1週間の出張を乗り切れた」
衣類の数を増やす
できるだけ所有物を増やしたくない私ですが、衣類に関してはギリギリの枚数ではなく、気持ち多めに持っておくと安心です。
トップスやボトムス、下着や靴下など、それぞれ4つくらい所有するのが、私には丁度いいみたいです
乾きやすいものを選ぶ
洗いやすさはもちろんのこと、乾きやすいものを選べば、衣類の数をおさえることができます。
やはり薄手のものは乾きやすい印象です。
私は家中のタオルを「手ぬぐい」にしました
下着はシルク製(ニュアラを愛用)がおすすめです
コインランドリー等を利用する
洗濯物を不快なニオイにさせないためにも、長時間湿ったままにせず、できるだけ早く乾かすのが肝です。
とはいえ冬は気温が低いため、何日か干していても臭いにくいので、以下の方法は雨の日が続いた時向けです。
- コインランドリーの乾燥機を利用
- 扇風機をあてる
- エアコンの除湿機能を使う
また、脱水に特化した「脱水機」を使う手もありますが、筆者は脱水機を買うくらいなら洗濯機を買っちゃいます。
おわりに
手洗い洗濯をするようになって「洗濯」のハードルが下がりました。
手ぬぐいや下着や靴下などの小物を洗うのは、お茶の子さいさいです。
トップスやボトムスなどの大物を洗う時は、やや気合がいりますが、ザブザブ洗っていると気持ちまでサッパリしてきます。
また、旅行時の荷物が減りました。
汗をかかない時期ならば、翌日も同じ服を抵抗なく着られるようになったし、洗濯物が乾きやすい時期ならば、その日のうちに洗って乾かして翌日また着ることを覚えました。

