できるだけお金に頼らない暮らしを目指しています。
筆者の仙人花火です。
一人暮らしをはじめると同時に、洗濯機なし生活を開始。
手洗い洗濯を1年以上やってみて、得たコツをまとめます。
洗濯機を持たなかった理由
私が洗濯機を所有しなかった理由は、以下の通りです。
- 節約のため
- お手入れが大変
- 故障や処分を考えると気が重い
- 自分1人で引っ越しできなくなる
節約のため
洗濯機を所有しなければ、洗濯機にかかるお金や電気代がかかりません。
それに多くの洗濯機は、1度で100L前後もの水を使います。
一人暮らしで、衣類の数も少ない。
少量をこまめに洗濯したい筆者の場合、頻繁に洗濯機を使うのは、もったいないと思いました。
また、定職についていないこともあり、時間なら沢山あるのでした
お手入れが大変
アウターなどの大物を手洗いするのは大変なので、その時は「洗濯機があったらなあ……」と思います。
しかし、実家の洗濯機でシーツを洗わせてもらった時に、ところどころ黒い海苔のようなものが付着していた時はフリーズしました。
カビでした
よく見たら洗濯機って、こまめに掃除しないと、カビだらけになりそうな構造をしています。
洗濯機を所有すると、洗濯槽やフィルターの手入れといった新たな仕事が増えるのです……
まあ、たまに洗濯機が恋しくなるけれど、シーツについたカビの塊のことを思い出すと「やっぱり手洗いだよなあ……!」と思い直します。
それに、洗濯機がなければ場所を取らないし、床の掃除もしやすいのです。
故障や処分を考えると気が重い
家電は10年くらいで壊れるようにできているって聞くし、処分するのにお金がかかることもあります。
出典は忘れてしまったけれど、今もモノを買うときに必ず思い出す言葉があって、それは「所有と始末はセットで考えるべき」というもの。
始末が大変なものは、できるだけ家に入れないようにしています
自分1人で引っ越しできなくなる
いま私が所有しているものは全て自分1人で持ち運べるものなのですが、洗濯機を自分で持って運ぶのはちょっと難しそう。
実家を出て一人暮らしをはじめた時は、業者に頼らず、自分の車で3往復くらいして荷物を運びました。
所有物を少なくすれば、引っ越し費用を節約できます
手洗い洗濯の好きなところ
手洗い洗濯のメリットを書き出してみました。
- すぐ終わる
- 節電や節水になる
- 好きなように洗える
- 場所を取らないしタライは頑丈
すぐ終わる
洗濯機とは異なり、手洗いなら干すまでに何十分も待つ必要はありません。
1人分なら、洗い・すすぎ・脱水で体感的には5〜10分くらい。
- 汚れたり臭ったりしたら洗う
- 80%くらいの汚れが落ちればよし
というマインドがポイントです。
節電や節水になる
手洗いなら、電気代はかかりません。
また、使う水の量も自分でコントロールできるので、節水も可能です。
好きなように洗える
やさしく洗ったり、しっかり洗ったり、ピンポイントで洗ったりと、モノによって洗い方をかえられるのは、手洗いならではの良さ。
文字通り、手加減して洗えるので、衣類が長持ちします
場所を取らないしタライは頑丈
タライなら、洗濯機よりずっと場所を取らないし、つくりもシンプルなので壊れにくい。
私が所有するタライはステンレス製なのですが、もしかしたら一生つかえるのでは? 私より長生きするのでは? なんてワクワクしています。
手洗い洗濯のやり方
手洗い洗濯は浴室で、入浴とセットで行うのがおすすめ。
入浴とセットにするメリットは、ついでにお湯を使えることです。
お湯を使用して洗浄力を高めています
手洗い洗濯アイテム
私が手洗い洗濯に使っているのは、主に2つ。
- タライ
- 粉石鹸
洗濯板は所有しておらず、手でゴシゴシしていますが、今のところ問題ありません。
また、金属製のタライを使う場合、置く場所によってはメタルマーク(黒ずみ)がつくことがあるので、ご注意ください。
筆者は百均で購入したジョイントマットをタライの下に敷いて使っています
手洗い洗濯の流れ
さて、手洗い洗濯の流れは以下の通りです。
- タライに諸々を入れる
- 自分を洗う(つけおき時間)
- 洗濯物を洗う
- 洗濯物をすすぐ
- 洗濯物をしぼって干す
1. タライに諸々を入れる
まず、タライに洗濯物と洗剤を入れ、お湯を注ぎます。
2. 自分を洗う(つけおき時間)
そうしたら、先に自分を洗います。
自分を洗っている間は、洗濯物のつけおき時間です。
3. 洗濯物を洗う
自分を洗い終わったら、次は洗濯物を押したり揉んだりして洗います。
冬は手洗い中に体が冷えてしまうため、服を着てから「洗い」に入るのがおすすめです
4. 洗濯物をすすぐ
洗濯物を洗い終えたら、何度か水をかえて洗濯物をすすぎます。
節ガスのため、筆者は「洗い」のみお湯で「すすぎ」は水で行っています
5. 洗濯物をしぼって干す
水がだいたいクリアになるまですすいだら、洗濯物を手でしぼって干します。
洗濯物から水がたれてもいいように、夜の間は浴室に干しているので、私はそこまで脱水に力を入れていません
朝になったら、外に干しています
手洗い洗濯のコツ
手洗い生活を1年以上やってみて、出てきたのがニオイ問題。
- 洗剤
- すすぎ
- 干す場所
以上、3つの点から対処法をまとめます。
洗剤
職場で二層式洗濯機を使ったことがあったのですが、合成洗剤を使ったからか、いくらすすいでも泡だらけ。
結局、泡がついたまま脱水したのですが、のちに「合成洗剤は洗浄力が高いけれど、その洗剤を落とすのに多くの水が必要となる」ことを知りました。
現在、筆者が洗濯に使っている洗剤は「サンダーレッド」という粉石鹸です。
水と大豆油と苛性ソーダだけでできているので、肌や環境への負担が少ない。
それに加えて、泡ぎれがいいので、すすぎがラクです。
粉末時のニオイは独特ですが、洗った後の衣類からは、ほんのり石鹸の香り(?)がします
まずは、お試しサイズの480gがおすすめです。
ちなみにサンダーレッドは、食器洗いにも使えます。
手洗い洗濯をするようになったら、流れていく水にも思いを馳せられるようになりました
すすぎ
手洗い生活当初は節水を意識して、すすぎ1回で済ませていたのですが、雨が続いた時は、洗濯物から不快なニオイがするようになってしまいました。
洗濯機のように脱水できない分、すすぎは気持ち多めにすることをおすすめします。
私は最近3〜4回、水をかえて、洗濯物をすすぐようにしています
干す場所
数少ない衣類が風で飛ばされてしまったらイヤだと思って、手洗い洗濯&部屋干しを10か月ほど続けていたところ、次第に衣類から苦いような不快なニオイがし始めました。
しまいには、衣類を収納しているクローゼットまでにおう始末……
梅雨に帰省した時には、母からかなり驚かれました。
部屋干し臭/生乾き臭は、人に迷惑をかけるし、着ている自分の気分も下がります
母に指摘されてからは、晴れの日を狙って、できるだけ外干しするようにしたところ、洗濯物から不快なニオイがしなくなり、帰省しても何も言われなくなりました。
長雨や冬の対策
洗濯物が乾きにくい、長雨や冬の対策を書き出してみました。
- 洗濯頻度を減らす
- 衣類の数を増やす
- 乾きやすいものを選ぶ
- コインランドリーを利用する
洗濯頻度を減らす
一人暮らしとはいえ、自分の手で洗うので、洗濯物の量が多いと大変です。
したがって、「1度着たら洗う」と思考停止するのではなく、服の状態を見たりニオイを嗅ぐなどして、洗うか洗わないかジャッジするようにしましょう。
冬ならトップスやボトムスは1週間くらい余裕で着られます
参考:稲垣えみ子「スーツケース不要! いつもの布バッグで1週間の出張を乗り切れた」
衣類の数を増やす
できるだけ所有物を増やしたくない私ですが、衣類に関してはギリギリの枚数ではなく、気持ち多めに持っておくと安心です。
トップスやボトムス、下着や靴下など、それぞれ4つくらい所有するのが、私にはちょうどいいみたいです
乾きやすいものを選ぶ
乾きやすいものを選べば、衣類の数をおさえることができます。
やはり薄手のものは乾きやすい印象です。
家中のタオルを、洗いやすくて乾きやすい「手ぬぐい」にしたら、暮らしがいい感じにまわるようになりました
コインランドリーを利用する
コインランドリーの乾燥機には、今まで何度かお世話になっています。
何分かは忘れてしまったけれど、1回100円。
コインランドリーで衣類の乾燥を待つ時間が意外と好きです
そのほか
- 扇風機
- エアコンの除湿機能
を使う手もありますが、所有物を増やしたくないのと、エアコンは掃除が大変ということもあり、後腐れない感じがするコインランドリーが好きです。
ちなみに私は1年を通してエアコンをほぼ使いません
また、脱水のみ行える「脱水機」というものもありますが、脱水機を買うくらいなら洗濯機を買います。
おわりに
手洗い洗濯をするようになって、洗濯のハードルが下がりました。
手ぬぐいや靴下や下着などの小物を洗うのは、朝飯前。
トップスやボトムスを洗う時は、やや気合がいりますが、ザブザブ洗っていると、気持ちまでサッパリします。
また、旅行時の荷物が減りました。
汗をかかない時期ならば、何日か同じ服を抵抗なく着られるようになったし、洗濯物が乾きやすい時期ならば、その日のうちに洗って乾かして、翌日また着ることを覚えました。